C O R P O R A T E S O C I A L R E S P O N S I B I L I T Y R E P O R T
素材の可能性を追求し、
人と社会の未来を支え続けます
高い志を持つ
誠実に行動する
自ら成長する
チームの力を活かす
挑戦しつづける
大 同 特 殊 鋼 グ ル ー プ 経 営 理 念
クッチャロ 自然の森だいどう
日本最北端の地、宗谷岬から南へおよそ80キロ。北海道枝幸郡浜頓別町にあるクッチャロ湖は、1989年日本で3番目にラムサール条約*登録湿地に指
定され、手つかずの自然が多く残る北緯45度の秘境です。毎年春と秋には数万羽のコハクチョウが羽を休める中継地となり、冬にはオオワシや絶滅危惧
IB類(EN)指定のオジロワシなど、さまざまな渡り鳥が飛来します。
この貴重な湖のほとりに、当社は土地を所有しており、森林の維持・保全に努めています。
2005年、当社はこの湖のほとりにある社有林を「クッチャロ自然の森だいどう」と名づけ、環境保全・自然愛護啓発のシンボルとし、社会貢献活動のひ
とつとして環境教育などさまざまな環境活動を展開しています。 *ラムサール条約:水鳥の貴重な生息地である湿地を保護する国際条約
行 動 指 針
2
大同特殊鋼と社会の関わり
4
トップメッセージ
6
特集
1
大同特殊鋼の
100
年のあゆみ
ものづくりの歴史を
刻み続ける
8
特集
2
大同特殊鋼の
100
年、その先へ
持続可能な社会の実現へ
貢献するために
10
2015
年度の主なトピックス
12
[社会性報告]
社会への責任と貢献
13
CSR
経営
16
ステークホルダーに対する取り組み
16
お客様に対する取り組み
18
株主・投資家に対する取り組み
19
地域社会に対する取り組み
21
従業員に対する取り組み
25
[環境性報告]
地球環境への責任と貢献
26
環境マネジメント
31
環境負荷低減への取り組み
40
循環型社会を目指す取り組み
42
工場別データ
45
[経済性報告]
コーポレートデータ
45
大同特殊鋼グループの概要
46
グループ会社一覧
47
ISO
環境管理・監査システムへの対応
編集方針
企業は、社会の一員として、環境はもちろん社会全体の持続的発展に貢献することが求められます。当社では、こうした企業活動に おける社会的責任を包括的に伝えるツールとして、
2006
年度から環境報告書に代えてCSR
報告書を毎年刊行しています。対象と範囲
本報告書の閲読対象は大きく分けて、当社のステークホルダー(お客様、株主・投資家、地域社会、従業員など、当社事業に関わるすべ ての方々)、公共機関、メディア、教育関係などを想定しています。報告対象範囲としては、社会性報告、環境性報告、経済性報告という トリプルボトムラインに沿ってカテゴリー分けをしています。
報告対象期間
2015
年4
月1
日∼2016
年3
月31
日(一部2016
年度の活動を含みます)報告書発行日
2016
年11
月(前回発行2015
年12
月)大同特殊鋼と社会の関わり
特殊鋼は、原料のほとんどが鉄スクラップを主体としたリサイクル品であることはご存じですか
?
社会での役目を終えた鉄鋼製品が、スクラップ原料となって新たな製品に生まれ変わります。リサイクルされたス
クラップ原料に色々な種類の合金を加えることで異なった特性を有することができる特殊鋼は、社会の中のさまざ
まな分野で活用されています。自動車や航空機のほかにも、エネルギーサポートやリサイクル、医療分野まで幅広
いラインアップの製品を生み出している私たち大同特殊鋼は、環境負荷低減と未来指向の製品開発のため日々挑戦
し続けています。
リサイクル(環境):炭化炉
下水処理の過程で発生する汚泥を資 源へと変える「下水汚泥炭化処理シス テム」。以前は焼却や埋め立て処分され てきた下水汚泥を炭化物にすることに より、地球に優しい肥料や燃料に生まれ 変わらせることができます。
エネルギー:タービンディスク 火力発電の心臓部であるガスタービン用部品 には、過酷な環境下における半永久的な耐久性 が要求されます。当社のタービンディスクは、高 温強度、高耐食性、高靭性などを備えており、電 力エネルギーをより効率よくまた安定的に供給 するために役立っています。
航空機:エンジンシャフト 大空を行き交う飛行機。そのエンジン の中心を貫くのがエンジンシャフトです。 エンジンメーカーの厳しい製造認定 を取得した当社の航空機エンジンシャ フト用素材は、高い熱効率で燃費がよ いエンジンを実現させ、また高強度と 優れた靭性で航行時の安全を支えて います。
2
. 誠実に行動する
●
相手の立場で考え、多様な価値観と存在を認め合う
●
ステークホルダーの期待に応える
1
. 高い志を持つ
●
時代の先を読み、パイオニア精神を持つ
医療:医療用チタン
たとえば骨折をしたとき、骨と骨をつなげるため チタン製のプレートが埋め込まれます。チタンの特 性である「軽量」「人体に無害な生体適合性」「MRI
診断も可能な非磁性」などは、医療器具に最適です。 当社ではその素材を製造し、医療分野でのさまざま なニーズに対応しています。
自動車:コモンレール用鋼
コモンレールとは、ディーゼルエンジンの熱噴射 技術の一つです。コモンレールシステムにより、黒 煙を出し大きな音で走るディーゼル車を、低燃費で 排ガスもクリーンな低公害車に変えることができま した。当社の鋼もその一翼を担っています。
3
. 自ら成長する
●
常に成長を意識して仕事に取り組む
●
進んで経験を重ね自分を磨く
4
. チームの力を活かす
●
組織を越えてグループの知恵を結集する
●
スピード感を持ち、協力してやり遂げる
5
. 挑戦しつづける
●
自由な発想で時代を切り拓く
T O P M E S S A G E
素材の可能性を追求し、人と社会の未来に
貢献する“ものづくり”を続けていきます。
トップメッセージ
当社は
2016
年8
月に創業100
年を迎えました。実業家・福沢桃介が水力発電で得た電力を有効活用し、電気による
製鋼業を始めたことに端を発します。以来
1
世紀にわたり、特殊鋼という素材を通じ自動車産業をはじめ、航空機、船
舶、
IT
機器などさまざまな産業分野の発展を支えてきました。
100
年もの間事業を継続し、大同特殊鋼グループとして成長することができたのも、ステークホルダーの皆様の 当社へのご理解、ご協力、ご支援の賜物であると心より感
謝しております。創業
100
年を新たな出発点とし、この先も特殊鋼のリーディングカンパニーとして高度な技術力を 発揮し、持続可能な未来社会の実現に貢献していきたいと 考えております。
お客様との共創を通じ、
新たな価値を創造する
トータルソリューションを提供します。
現在実行中の中期経営計画(
2015
∼2017
年度)では、重点施策として『お客様との共創』、『成長領域への注力』、
『
QCD
競争力の強化』という3
つの柱を掲げています。このうち『お客様との共創』では、営業部門の組織をこれまで の製品別から顧客別のビジネスユニット制とし、お客様とよ り密接なコミュニケーションが取れる体制へ改めました。大 同特殊鋼グループの多様な商品群に加え、これまで培って きた技術力、商品開発力、品質力を更に磨き、当社の素材 技術とお客様の加工技術を高度に融合させることにより、 特殊鋼を通じたトータルソリューションを世界に提供してい きます。
『成長領域への注力』については、今後、大きく成長が見 込まれる分野において、市場の発展を支える特殊鋼を産み 続けることで貢献していきます。自動車分野での環境対 応では、ターボ部材、車載分野では磁石製品やセンサ関連
部材、このほかにも航空機、重電、石油・ガス掘削分野にお いては、高合金製品など高品質で付加価値の高い製品を市 場へ供給し、世界の成長を支えていきます。
3
つ目の柱『QCD
競争力の強化 』では 、世界で戦える品質(
Q
)、コスト(C
)、納期対応力(D
)に対する競争力を更に強化していきます。
2013
年に導入し戦力化を達成した知多工場の
150
トンアーク炉に加え、順次稼働を予定している渋川工場の大型真空溶解炉や知多工場の再溶解炉な
どの戦略的投資設備も確実に戦力化し、
QCD
すべての面での競争力を高めていきます。また、タイで稼働を開始し た型鍛造品の製造拠点、北米・東南アジアでの新拠点開設 など、グローバルにサプライチェーンを強化し、必要とされ る場所で必要な商品を提供できる体制を整えていきます。
以上の
3
つの重点施策を着実に実行していくことにより、更なる企業基盤の強化に努めます。
環境活動と連携したプロジェクトを
推進し、コンプライアンス体制の
強化に努めます。
当社にとってエネルギーは、特殊鋼を生産する上で欠か せないものの一つです。電力をはじめとする膨大なエネル ギーを投入し、お客様のニーズに合った多種多様な特殊鋼 を産み出しています。その中で、もっとも重要かつ最優先 で取り組むべき経営課題は「環境保全」であると考えていま す。当社はこれまで、製品の開発・製造から物流まで、生産 活動のあらゆる局面において「環境保全」を最優先経営課 題と認識し、さまざまな取り組みを推進してまいりました。 しかしながら
2016
年4
月、渋川工場の鉄鋼スラグの件に関しまして、廃棄物処理法違反の容疑で群馬県の刑事告発 を受け、群馬県警より書類送検されました。
代表取締役社長 ステークホルダーの皆様に多大なるご心配やご迷惑をおか
けしていますことを心よりお詫び申し上げます。当社といた しましては、同様の問題の再発防止はもちろんのこと、当 該路盤材が使用された場所の特定や土壌の分析調査 、管 轄省庁および自治体より示された対応方針に沿った措置に 関する費用負担など協力し、企業としての責任を果たして いく所存です。
この件を真摯に受け止め、今後の経営に活かすべく大同 特殊鋼グループ一体となった環境マネジメントを推進して います。全社を統括する環境専門部署が中心となり、大同 特殊鋼グループ全体で環境コンプライアンス点検を実行 し、各社・各事業場で環境リスクを洗い出し、是正が必要な ところは計画的に改善を進めています。また、モラル向上 のための環境教育の機会と対象者を増やし、関連法規やそ の対応方法についての勉強会や具体的な事例を用いた環 境リスクの知識習得などに努めています。
また、環境活動と連携したリスクマネジメントおよびコン
プライアンスの強化を推進するために、
2015
年に全社プロジェクト組織を立ち上げました。当プロジェクトでは、継続 的なコンプライアンス・サイクルの構築を進めており、環境 を含めた関連法規の抽出から、リスクの優先順位づけ 、 遵守状況調査、教育、モニタリングを一巡させ 、しっかりと
PDCA
(Plan-Do-Check-Action
)サイクルを回す取り組みを進めています。これらの活動を通じ、コンプライアンス体 制についても強化してまいります。
大同特殊鋼グループの
新しい100年が始まります。
当社はいくたびかの合併・統合の歴史を経た中で、異な る企業文化と融合し「一体感」を尊ぶ社風を育んできまし
た。これまで刻んできた歴史の上に続く新たな
100
年に向けて、これからも社員一人ひとりが多様性を認め合い、生き 生きと働きがいをもって業務に取り組める環境を整えてい きたいと考えています。そして、激しい変化の時代にもし なやかに対応できる人づくりにも力を注いでいきます。
創業
100
周年を迎えるにあたり、経営理念を一新し、グループ経営理念として「素材の可能性を追求し、人と 社会の未来を支え続けます」を制定しました。また、スロー ガンを「
Beyond the Special
」とし、大同特殊鋼グループが一体となり「進取の精神」をもって切り拓いていく新しい 技術や素材とともに高度な“ものづくり”を続け、次の時代 も人や社会に貢献できるよう努めてまいります。
この
CSR
報告書を通じて当社の活動内容をご理解いただき、一層のご支援を賜りますようお願いいたします。
F E A T U R E
特集
1
大同特殊鋼の
100
年のあゆみ
ものづくりの歴史を刻み続ける
1916
年
8
月、当社の前身である株式会社電気製鋼所が創業しました。
「日本の電力王」とも呼ばれた福沢桃介が、水力発電による電力の有効活用先と
して 電 気 炉 製 鋼 の 事 業 化 を 目 指したことに始まります。そこからちょうど
1
世紀……。さまざまなできごとを経て現在の大同特殊鋼株式会社があります。
その歴史をご紹介します。
創業者
福沢桃介
(
1868
年∼
1938
年)
慶應義塾在塾中、福沢家に認められ、福沢諭吉の次女房(ふさ)の婿養子となりまし た。米国留学後、結核を患い療養生活を余儀なくされますが、その頃始めた株式投 資で得た資金を元に事業を始めます。
さまざまな事業を手掛ける中で、電力事業にも投 資を始め、水量が豊富で急勾配、更に電力の消費地 が近いことから木曽川水系の開発に力を注ぎま した。
「水力発電による電力の有効活用について調査せ よ」……調査の結果提案された、電気炉で特殊鋼を 作るアイデアを採用し、自身が社長を務める名古屋 電燈株式会社から製鋼部門を分離して、
1916
年8
月19
日、株式会社電気製鋼所を設立しました。社宝
1.5
トン
エルー式アーク炉
現存する日本最古のアーク炉で あり、社宝として知多工場(愛知県 東海市)に展示しています。のちに 第
3
代社長となる寒川恒貞が設計・制作しました。当社の工業炉製作 の歴史もここから始まりました。
1937
年星崎工場、操業開始
1959
年伊勢湾台風により
名古屋地区の全工場が水没
1900
1950
1955
年新理研工業株式会社を合併し、
平井、王子、荒川、足立の
4
工場を編入1916
年名古屋電燈株式会社の 製鋼部を分離し、当社の 前身となる株式会社 電気製鋼所を設立
1925
年F E A T U R E 1F E A T U R E
特殊鋼をつくるプロセスの、溶かす、鍛える、延ばす際に熱せられた鋼の
発する“赤”、社章の星マークにも通ずる“赤”に私たちのものづくりへの
情熱を込めました。
100
を形づくるメビウスの輪のような“0
”は、資源を再生し、新しい素材を生み出す循環型社会づくりに取り組む姿を表し、躍動感ある配置に することで、私たちの挑戦し続ける姿を表現しました。
1964
年関東製鋼株式会社を 合併し、
渋川工場を編入
1992
年知多工場、垂直式丸型 断面ブルーム連続鋳造機 (
No.2CC
)稼働2000
1976
年大同製鋼株式会社、 日本特殊鋼株式会社、 特殊製鋼株式会社が合併し、 大同特殊鋼株式会社を設立
1980
年知多工場、湾曲型 ブルーム連続鋳造機 (
No.1CC
)稼働2008
年渋川工場、
7,000
トンプレス稼働開始
1962
年知多工場、操業開始
2013
年知多工場、
150
トンアーク炉稼働開始
創業
100
周年ロゴマークに込めた思い
1989
年知多工場、
小型てきすん圧延確立
2016
年
8
月
素材の可能性を追求し、
人と社会の未来を支え続けます
F E A T U R E
特集
2
大同特殊鋼の
100
年、その先へ
持続可能な社会の実現へ
貢献するために
『大同特殊鋼グループ経営理念』は、大同特殊鋼グループの社会における役割、社会的責任、事業領域、企業目的などの重点を簡潔 に表したものです。そして『行動指針』は、『大同特殊鋼グループ経営理念』を実現していくために取るべき行動のあり方を示した 羅針盤とも言うべきものです。これからも、歩みを止めず進み続けるために、社員一人ひとりがこの『行動指針』を深く理解・共有し、 常に念頭において行動していきます。
高い志を持つ
●時代の先を読み、パイオニア精神を持つ
●プロフェッショナルとして、自身のミッションに最後まで取り組む
誠実に行動する
●相手の立場で考え、多様な価値観と存在を認め合う
●ステークホルダーの期待に応える
自ら成長する
●常に成長を意識して仕事に取り組む
●進んで経験を重ね自分を磨く
チームの力を活かす
●組織を越えてグループの知恵を結集する
●スピード感を持ち、協力してやり遂げる
挑戦しつづける
●自由な発想で時代を切り拓く
●失敗を恐れず困難に立ち向かう
行動指針
大同特殊鋼グループ経営理念
創業者・福沢桃介が
1914
年に名古屋電燈株式会社の社長に就任した際、この「互戒十則」を掲げ、社員の戒めとしました。ここには「需用家」という言葉が何度も書かれています。当時から、「需用家」=「お客様」を第一に考え、企業の発展のため 社員は全力を尽くすよう記されています。
100
年前の「行動指針」とも言えますが、お客様への接し方、日々の業務への取り組み方など、現代でも通じる内容です。今を生きる私たち大同特殊鋼グループは、福沢桃介のメッセージをしっかりと 受け止め、未来へ向かって進み続けたいと考えています。
F E A T U R E
創業から
100
年を迎えるにあたり、
『大同特殊鋼グループ経営理念』を制定し、当
社の『行動指針』を一新しました。そして、
100
年の歴史の中で初めて『グループ
ロゴ』を制作しました。
新たな『大同特殊鋼グループ経営理念』と『行動指針』のもと、持続可能な未来の
ためにグループ一体となって貢献していきます。
一
、
吾
々
ノ
享
ク
ル
幸
福
ハ
十
萬
需
用
家
ノ
賜
ナ
リ
二
、吾
々
ハ
寸
時
モ
需
用
家
ノ
恩
恵
ヲ
忘
却
ス
ベ
カ
ラ
ズ
三
、需
用
家
ノ
主
張
ハ
常
ニ
正
当
ナ
リ
懇
ニ
応
接
ス
ベ
シ
四
、故
障
ヲ
絶
対
ニ
予
防
シ
需
用
家
ニ
満
足
ヲ
与
フ
ベ
シ
五
、時
間
ト
労
力
ハ
貴
重
ナ
リ
最
モ
有
効
ニ
使
用
ス
ベ
シ
六
、其
日
ニ
ナ
ス
ベ
キ
仕
事
ハ
翌
日
に
延
ス
ベ
カ
ラ
ズ
七
、細
事
モ
忽
ニ
ス
ル
勿
レ
一
物
ヲ
モ
損
フ
ナ
カ
レ
八
、議
論
ト
形
式
ハ
末
ナ
リ
実
益
ヲ
挙
グ
ル
ヲ
本
ト
セ
ヨ
九
、不
平
ト
怠
慢
ハ
健
康
ヲ
害
ス
職
務
ヲ
愉
快
ニ
勉
メ
ヨ
十
、会
社
ノ
盛
衰
ハ
吾
々
ノ
双
肩
ニ
ア
リ
極
力
奮
闘
セ
ヨ
グループロゴに込めた思い
経営理念である「人と社会の未来を支え続けること」を実現するには、お客様に喜ばれること、グループを含めた社員にとって働き がいのあること、地域社会から信頼されることが必要であり、「期待を上回る」皆の努力なくしては成し得ません。
「
Beyond the Special
」のスローガンには、大同特殊鋼グループが一体となってこれからも飛躍していく思いを込めました。100
年前の『行動指針』
“互戒十則”
グループロゴ
2015
年度の主なトピックス
T O P I C S
おかげさまで創業
100
周年
当社は2016年8月19日に創業100年を迎えました。
創業100周年にあたり、記念ロゴマークの制定をはじめさまざまな形でPR活動をしてきま
した。2015年末に開設した創業100周年特設サイトでは、これまで当社が辿ってきた歴史を
当時の写真とともに紹介しています。創業100周年を一つの通過点として、この先の未来も、
ステークホルダーの皆様から選ばれ続ける特殊鋼メーカーとして世界へ貢献していきます。
T O P I C 0 2 T O P I C 0 1
大同特殊鋼グループ
2017
中期経営計画発表
2017年度(平成30年3月期)までの3年間を実行期間とする中期
経営計画を策定し、2015年6月に発表しました。商品力・技術力・提
案力を磨き、お客様とともに材料技術と加工技術を融合させ、特殊 鋼を活用したトータルソリューションの提供を通して世界に貢献す べく、経営基本方針の実践と経営指標の達成を目指します。
<経営基本方針>
「世界に貢献する特殊鋼メーカー」
お客様との共創を通じて、世界の成長を支える
新しい特殊鋼を生み続ける
<目標とする経営指標>
2017年度中期経営計画
売上高 5,600億円
経常利益 400億円
親会社株主に帰属する当期純利益 250億円
ROS 7%
ROA 6%
配当政策としての配当性向 20∼25%
2017中期経営計画説明会の様子
★
執行役員制を導入
コーポレート・ガバナンス強化のため、2015年6月に執行役員制
を導入しました。
「戦略策定・経営監督」と「業務執行」との責任区分を明確にする ことで、経営の透明性確保と意思決定の迅速化を実現し、コーポ レート・ガバナンス強化に努めていきます。
★
「お客様との共創」を
より効果的に進めるための組織に改編
STC
®炉の販売累計が
300
基を達成
1980年に販売を開始したSTC®(Short Time Cycle)炉の販
売累計が2015年12月に300基を達成しました。
多品種小ロット製品の多目的処理を可能とし、省エネルギー 特性も兼ね備えたこの熱処理炉は、大型工業炉の単一機種が 導入機数100基を超えること自体極めてまれな中で、多くのお
客様から高い評価をいただき、販売累計300基を達成すること
ができました。また、2016年3月には、トップクラスの省エネ
性能と耐久性を実現した新型STC®炉「プレミアムSTC」の販売
も開始し、更なるロングセラーを目指します。
ヒューストン事務所を開設
米国シカゴを拠点とするグループ会社Daido Steel (America)
Inc.が、新たな営業拠点としてヒューストン事務所(テキサス州)
を開設しました。エネルギー関連企業が数多く集まるヒュース トンで、当初はマーケティングを主な業務とし、将来的には重要 な営業拠点として石油・ガス分野での需要が期待できる当社の 高合金製品を拡販する計画です。
タイに型鍛造事業の拠点を新設
ASEANでの現地調達ニーズの高まりを受け、「Daido Steel
(Thailand) Co., Ltd.」を設立し、2016年4月から稼働を開始し
ました。自動車トランスミッション用型鍛造部品を主要製品とす る同社では、高生産性・高歩留を実現する新開発の熱間高速横 型鍛造機を導入し、日本・米国に次ぐ型鍛造製品の製造拠点と して事業を展開していきます。更に、今後、タイに進出する当 社グループ企業のサポートなども行う予定です。
石油・ガス用途向け規格「
NORSOK
」認証を取得
星崎工場(名古屋市南区)において2015年11月、汎用二相ステンレス鋼の丸鋼を対象として、石油・ガス用途向けのグロー バルスタンダード規格の一つである「NORSOK」認証を取得し
ました。これは、2014年11月に同規格の認証を受けたスー
パー二相ステンレス鋼の丸鋼に続くものです。
今後、大きな需要が見込まれる石油・ガス分野に対して、
NORSOK規格認証を裏付けとした信頼性の高い二相ステンレ
ス鋼を拡販していきます。
二相ステンレス鋼…オーステナイト相とフェライト相の複合組織からなる、高強度で 耐食性に優れるステンレス鋼
T O P I C 0 5 T O P I C 0 6
T O P I C 0 4 T O P I C 0 3
T O P I C S
星崎工場(名古屋市南区)
ヒューストン
★
CSR
(
Corporate Social Responsibility:
企業の社会的責任)の重要性が海外だけでなく国内
にも浸透しています。社会の持続的な発展を維持していくために、経済面だけでなく環境面、社会
面も含めた活動が企業に求められています。
当社では、お客様、株主・投資家、地域社会、従業員をステークホルダーと捉え、トリプルボトム
ライン(社会、環境、経済)に基づいて全方位的な活動を行っています。
社会への責任と貢献
大同特殊鋼の考えるステークホルダー
大同特殊鋼の考える企業活動
お客様
従業員
株主・投資家
地域社会
企業活動
社会面 環境面 経済面
トリプルボトムライン
当社は
CSR
活動をサポートする母体として各種委員会を設置し、ステークホルダーの要請に対応しています。2007
年度には
CSR
活動全体を総括する「CSR
委員会」を設置し、CSR
活動の更なる強化、CSR
への取り組みに対する全社的な方向づけを行っています。
報告
CSR
活動推進体制指示
当社は、企業倫理憲章の制定、行動基準の明文化などを通じて全社に社会的責任への指針を周知徹底させてい
ます。また
2007
年度には
CSR
の推進体制を刷新し、全社的な
CSR
への取り組みの更なる強化を図っています。
CSR
経営
CSR
推進体制
リスク マネジメント
委員会
人事労務 委員会 内部統制
委員会 技術委員会 安全委員会 衛生委員会 環境委員会 エネルギー委員会
各事業部門・各事業場 本社・支店・営業所 グループ会社 CSR活動実行
CSR委員会
ガバナンス体制
当社では、変化の激しい経営環境に対応すべく、コーポレー ト・ガバナンスを経営の最重要課題の一つと認識し、経営の効 率化、意思決定の適正化・迅速化および経営の透明性の確保 に向けた取り組みを行っています。
当社は監査役会設置会社制度を採用し、社外取締役
2
名を含む取締役会および社外監査役
2
名を含む監査役が業務執行を監督・監査する体制を採用することにより、コーポレート・ ガバナンスの充実を図り、意思決定の適正化・迅速化と経営の 透明性・公正性を確保しています。
なお、
2015
年6
月26
日開催の第91
期定時株主総会終了後の取締役会において、「戦略策定・経営監督機能」と「業務執 行」の責任区分を明確にする目的で執行役員制を導入してい ます。
当社のコーポレート・ガバナンスの状況については、当社
Web
サイトにて「コーポレート・ガバナンスの状況」を開示しています。
➡ http://www.daido.co.jp/ir/policy/governance.html
[業務執行・監査および内部統制の仕組み] 2016年6月28日現在
報告 監査 選解任
選解任 選解任
選解任
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
株主総会
グループ会社 監査部
(内部監査) 監査役会
監査役 3名
内、社外監査役 2名
会計監査人 (外部監査)
社長執行役員
経営会議
委員会
・リスクマネジメント ・内部統制 など
執行役員 執行役員会
事業部門 取締役会
取締役 9名
内、社外取締役 2名
監査
会計監査
監査
CSR経営
ガバナンス体制
リスクマネジメントとコンプライアンス
当社では、リスクマネジメントおよびコンプライアンス重視の 経営を実践しています。
具体的には、リスクマネジメントに関する基本的な事項を「リス クマネジメント規程」にて定めているほか、当社グループにおい て近い将来に発生が予想されるリスクおよび潜在的リスクのマネ ジメントについて審議する機関として、「リスクマネジメント委員 会」を設置し、リスクマネジメントおよびコンプライアンスの全社 統括責任者として、リスクマネジメント・コンプライアンス担当役 員を選定しています。
また、コンプライアンスの相談・通報窓口として、リスクマネジ メント・コンプライアンス担当役員、担当部門および社外の弁護 士につながるホットラインを設置しています。更に、『大同特殊鋼 企業倫理憲章』および『大同特殊鋼の行動基準』を制定し、全従 業員およびグループ各社に周知徹底しています。
併せて、
BCP
(事業継続計画)の策定も進めています。自然災害を含む重大事故が発生した場合に備え、関係者のいち早い情 報の共有化、スピーディーでかつスムーズな対応処置、および、 企業活動への影響の最小化を目的として「重大事故発生時の緊 急対応体制規程」を定め、全従業員およびグループ各社に周知し ています。
2013
年度には、BCP
の実効性を検証するため、BCM
(事業継続マネジメント)訓練を実施しました。その中で得た課題 を反映し、より実践的な
BCP
の策定を進めていきます。また、財務報告の信頼性を確保するため、金融商品取引法に 対応した当社およびグループ会社における体制の整備と運用に 関する基本的な事項を「内部統制規程」にて定め、「内部統制委 員会」を設置しています。
今後も当社グループ全体としてのリスク管理体制の強化に努 めてまいります。
●
2015
年度における取り組み
「リスクマネジメント委員会」を継続開催し、重点管理リスクへ の対応など平時のリスクマネジメントに引き続き注力しました。 特に、地震・津波などの災害に備える各種施策の実施、技術情報 漏洩防止に向けた取り組みについては、役員をリーダーとする全 社横断的なワーキング・グループ活動を展開しました。 コンプライアンスについては、内部通報制度の窓口および受 付手段を社内報などにより周知したほか、階層別研修などの定 期的開催および社長メッセージの発信などにより、法令遵守およ び企業倫理の徹底に取り組みました。
財務報告の信頼性確保については、「内部統制規程」および 「内部統制委員会規程」に基づく運用を継続しました。
上記事項については、関係部門における内部統制システムの 整備・運用状況および今後の整備・運用計画とともに、取締役会 に報告しました。
大同特殊鋼企業倫理憲章
当社は、次の8原則に基づき、国の内外を問わず、すべての法律、国際ルールおよびその精神を遵守するとともに、 社会的良識をもって行動します。
1. 顧客、社会に信頼され、満足される「技術・サービス・品質」を通じて社会に貢献する。
2. 公正、透明、自由な競争と適正な取引を行う。また、政治、行政との健全かつ正常な関係を保つ。 3. 株主をはじめ、社会と広くコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示する。
4. 社員の多様性、人格、個性を尊重するとともに、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現する。 5. 環境問題は、人類共通の課題であることを認識して、積極的、自主的に行動する。
6. 良き企業市民として、企業倫理・法令遵守による企業活動を行う。また、個人情
報・顧客情報保護に留意する。国際的な事業活動においては、現地の文化・慣習 を尊重し、その発展に貢献する経営を行う。
7. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として
対決する。
8. 経営トップは、本憲章の精神の実現のため、率先垂範して社内への徹底、グルー
プ企業・取引先への周知および社内体制の整備を行うとともに、本憲章に反する 事態が発生したときには、自ら問題解決に当たり、迅速かつ的確な情報公開を行 い、再発防止に努め、厳正な処分を行う。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
CSR経営
1.2
0.8
0.4
0
14 15 13 12 11 10 09 08 07 06 05
ステークホルダーに対する取り組み
ステークホルダーに対する取り組み
当社は、「お客様」
「株主・投資家」
「地域社会」
「従業員」といったステークホルダーに対して、社会・環境に配慮し
た事業活動を行っています。
●
品質保証委員会
大同グループでは、昨今の大きく変化する社会環境の中、
2006
年から、品質担当役員を委員長とした「大同グループ品質保証委員会」活動を実施しています。[委員:大同各工場の工場 長、グループ内の製造会社の品質保証部門長]
委員会では、情報共有化による「重要課題の早期解決」、共通 課題の改善による「品質クレームの未然防止」、ベース活動によ る「品質保証基盤強化」などを図り、大同グループとして更にお 客様の信頼を確固たるものにするための活動を展開しています。 また、資格づけ教育の充実、競技会などによる第一線作業者 のスキルアップなど、人財育成活動にも力を入れています。
品質クレーム指数
[品質保証委員会の主な活動]
人財育成活動(例)
(
1
)品質情報の共有化• 全社の総知を結集 • 品質ソリューションセンター • 水平展開活動
(
2
)共通品質課題の改善• 識別管理強化
(ツールの拡大、教育)
• 変化点管理の強化
• 過去トラブル事例集の蓄積・活用
(
3
)ベース活動• 分析分科会 • 非破壊検査分科会 • 火花検査分科会
• 規格分科会
• 重要品質課題の早期解決 • 品質クレームの確実な再発防止
• 資格づけ教育の充実、競技会など
による第一線作業者のスキルアッ プを図っています。
超音波探傷競技会 風景
施策
効果
鋼材品質保証の基盤3技術 『人財育成』『精度管理向上』 『新技術』の視点で改善に取り組み
基本に立ち返り、公的規格をはじ めとしたお客様要求事項の明確化
• 品質クレームの未然防止
• 品質保証基盤強化(含、人財育成)
お客様に対する取り組み
当社は、創業以来、常にお客様から信頼される会社を目指し、優れた商品の開発力とともにお客様から高い評価を受
けています。現在、大同グループ品質保証委員会を柱とした品質管理改善活動を進め、「当たり前のことを当たり前にや
るという風土」を強化するとともに、「変化に強い」大同グループを作り、グループ全体としてお客様の満足度(
CS
)を高めるだけでなく、
Customer Delight
(CD
)につながる活動を推進しています。●
品質教育
当社では、「品質は現場で造り込む」との基本思想から、第一 線作業者に対する品質教育に力を入れています。
具体的には、
Q7
手法(パレート図、散布図、特性要因図など)、
N7
手法(連関図、系統図、マトリックス図など)、IE
手法(工程分析、作業分析、稼働分析など)などを階層別に全社員に対し て教育し、それらの手法を自主管理活動(
JK
=小集団サークル活動)など現場改善活動の実践で活用し、大きな成果を得てい ます。なお、優れた自主管理活動を行ったグループに対しては 表彰を行い、更なるモチベーションアップに努めています。
●
製品中の有害物質管理
製品に対する有害物質の非含有要求が益々高まる中、当社で は、環境
ISO14001
、品質ISO9001
などを活用し、製品中の環境負荷物質を管理する体制を強化しています。
[品質保証に関する有害物質管理]
• カドミウムおよびその化合物 • 6価クロム化合物
• 鉛およびその化合物 • 水銀およびその化合物 • ポリ臭化ビフェニル類(PBB類)
• ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)など
[大同グループの
ISO9001
認証取得状況]大同各工場:全工場認証取得済み
• 特記事項(渋川工場)
AS9100(航空宇宙品質システム)、
および特殊工程認定Nadcap
(熱処理、非破壊検査、材料試験)取得 グループ会社:全製造会社で認証取得済み
自主管理活動テーマ数
大同本体: 約2,066テーマ/年
(うち品質関連281テーマ)
グループ会社:約1,235テーマ/年
自主管理活動実践教育
大同グループ小集団活動発表大会
品質調査実践講座:受講状況
また、スタッフのものづくり力の向上を目的に、
2009
年から「品質調査実践講座」を開講しています。
これは、座学と実習により、製品の出来栄えを評価する機械・ 内質試験に対する理解を深めることを狙いとしています。
ステークホルダーに対する取り組み
お客様に対する取り組み
株主・投資家に対する取り組み
当社は、企業価値向上へ向けての絶えざる改善を進めるとともに、適時的確な情報開示、コミュニケーションの充実を 通じて、経営の質を高めてまいります。
●
株主・投資家の皆様とのコミュニケーション
株主の皆様には、期末・第
2
四半期決算後に送付する報告書などの刊行物のほか、アニュアルレポート、
CSR
報告書、有価証券報告書、工場見学会などを通じた幅広い情報提供を行っていま す。また個人投資家の皆様に対しては、上記情報ツールを自社
Web
サイトで開示し、当社グループに対する理解を深めていただけるよう努めています。
また、ステークホルダーの方々が当社グループに対する一層 の理解を深めていただけるよう、自社
Web
サイトに、社長メッセージのほか、業績概況、グループ情報、トピックスなどの関連 情報を掲載しており、幅広くかつタイムリーな情報提供に努めて います。
このほか、当社の経営状況や経営戦略をご理解いただく機会 として、機関投資家・証券アナリストの方々を対象とした決算説 明会を年
4
回開催するとともに、中期経営計画説明会や主要工場の施設見学会を開催しています。また、国内外の機関投資家、 アナリストとの個別ミーティングを精力的に実施し、継続的なコ ミュニケーションの確保に努めています。
これらの
IR
活動で寄せられたご意見は、経営層をはじめとする社内各部門にフィードバックし、今後の事業経営に反映させるよ う努めています。
工場見学会
SRI
(社会的責任投資)への組み入れ状況当社は、世界の代表的な社会的責任投資(SRI)指標である“FTSE4Good Index Series”に採用されて
います。これは2004年以来の継続採用となります。
FTSE社は、イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙とロンドン証券取引所が共同出資する独立企業で
す。同社の指標は、国際的に認められる企業責任基準を満たした企業を識別し設定されており、世界中 の投資家に広く用いられています。
2016年3月末現在、世界全体で約791社、そのうち日本では176社が“FTSE4Good Index Series”に
採用されています。
アニュアルレポート アニュアルレポートのセグメント情報
Webサイトの株主・投資家情報ページ
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
地域社会に対する取り組み
大同特殊鋼は、地域社会への責任と貢献を重視しています。当社は、中部・東海から関東にかけて
6
工場を擁し、関連する多くのグループ企業とともに、広い地域で雇用の創出に貢献しています。また、各事業場単位では、さまざまな催し事を 通じて地域住民とのコミュニケーションを深めています。
星崎工場
「観桜会」
星崎工場では、毎年桜の季節に開催す る「観桜会」が恒例行事となっています。 地域の皆様にグラウンドを開放し、
3
日間で約
1,500
人の方に桜見物を楽しんでいただいています。
「秋の祭典」
1973
年に始まり、毎年9
月に開催している「秋の祭典」では、地域の方とのふれ あいを図るため、地域中心の運動会と従 業員対象の競技大会を実施しています。
渋川工場
「大同ふれあいフェスティバル」 毎年
8
月に「大同ふれあいフェスティバル」を開催し、日頃から工場運営へのご理 解・ご協力をいただいている地域の方々 に、盛りだくさんの企画・イベントを楽し んでいただいています。
「河川清掃」
地域の環境美化活動として、鍛造工場 と製鋼工場の間を流れる前金沢川と川沿 いの市道の河川清掃を実施しています。
●
地域社会貢献活動
各事業場における主な活動は以下のとおりです。
知多工場
「サマーフェスタ元浜」
東海市の横須賀・養父・高横須賀・中ノ 池自治会が毎年
8
月に主催する「サマーフェスタ元浜」に協賛しています。キャラ クターショー、盆踊り、花火などが行わ れ、毎年多くの皆様が訪れます。
「インターチェンジ清掃」
知多工場が隣接する西知多産業道路 横須賀インターチェンジと周辺道路の清 掃活動を行っています。これは、東海市の 「花と緑いっぱいの美しいまちづくり」の 活動の一環として行っており、毎年多くの 従業員が参加しています。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
文化活動支援
名演奏家シリーズ
中部日本放送株式会社の企 画・主催により1987年に始まり、1991年から当社の単独協賛で
「名演奏家シリーズ」を毎年開催 しています。本シリーズは「大規 模ホールでのオペラ、フルオー ケストラの演奏に飽き足らない 音楽愛好家の皆様に、室内楽専 用のホールで一流の演奏をじっ くりと楽しんでいただく」という コンセプトに基づき、個性的なリ サイタル・シリーズとして、地域 の音楽文化に貢献しています。
トピックス
川崎テクノセンター
「工場周辺の清掃」
ボランティア活動として、
2003
年度から工場周辺のゴミ拾い活動を月に
2
回のペースで実施しています。
築地テクノセンター
「納涼盆踊り大会」 「東築地学区大運動会」
築地テクノセンターのある名古屋市港区東築地学区の恒例行事「納涼盆踊り大会」「東 築地学区大運動会」開催のため、毎年グラウンドを開放しています。
王子工場
「グラウンド開放」
工場休日に近隣住民にグラウンドを開 放し、地元の少年野球チームなどに利用 していただいています。
11月16日(水)三井住友海上
しらかわホール
ライナー・キュッヒル
ウィーン・フィルの名コンマス ヴァイオリン・リサイタル退任後初の名古屋公演12月1日(木) 電気文化会館
ザ・コンサートホール
藤木大地
∼カウンターテナーとギターによる&
福田進一
デュオ・リサイタル“音の旅”∼2017年
1月20日(金) コンサートホール愛知県芸術劇場 大同特殊鋼
チョ・ソンジン
創業100 ピアノ・リサイタル周年記念2015
年プログラム2016
年プログラム10
月19
日(月)電気文化会館 ザ・コンサートホール
宮田まゆみ
笙リサイタル−古(いにしえ)の雅楽と笙の新しい世界−
900年の昔、月光の下で伝授された伝説の秘曲が蘇る
11
月11
日(水)電気文化会館 ザ・コンサートホール
横山幸雄
ピアノ・リサイタル
日本を代表する若き巨匠
ピアノの名曲を取り揃えて
12
月17
日(木)三井住友海上 しらかわホール
古澤
巌
×ベルリン・フィルハーモニー ヴィルトゥオーゾ「愛のツィガーヌ」“達人”と呼ばれる弦楽5重奏団と“革命児”の 華麗な共演
12
月11
日(金)三井住友海上しらかわホール
宮田
大
チェロ・リサイタル ピアノ:ジュリアン・ジェルネ4年連続の弾奏
1698年製の名器とともに
「東築地小学校」工場見学
毎年、名古屋市立東築地小学校の
3
年生約
100
名による工場見学を受け入れ、学校の授業に貢献しています。
©引田匡史
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
従業員に対する取り組み
健康・衛生体制
当社では、従業員の健康・衛生に関して、医療機関や健康保険組合と連携して、継続的な活動を実施しています。
●
保健指導体制
当社では、充実した産業保健スタッフ体制で保健衛生活動お よび従業員の健康増進活動を進めています。各事業所に診療所 や健康管理センターが設置され、ヘルスキーパーが従業員の腰 痛対策などを行い、定例の健康診断後には全従業員を対象とし て健康指導を実施しています。
また、健康保険組合と協力し、健康増進活動を展開してい ます。
●
メンタルヘルスフォロー体制
従業員のメンタルヘルスは、産業保健スタッフによるフォロー を中心に、労働組合との連携や外部機関(
EAP*
、専門機関)も活用しながら支援を行っています。
また、セルフケア・ラインケア教育、保健師出前教育、ストレス 診断を基にした快適職場への取り組みなど、予防措置に重点を おいたメンタルヘルス対策を展開しています。
●
AED**
の設置と救急救命講習
当社では人命尊重の観点から、全
11
事業場にAED
を配置するとともに、キーマンを対象とした救急救命講習を実施しています。
** AED(Automated External Defibrillator= 自動体外式除細動器)…電気ショックを与 え心臓の働きを戻すことを試みる医療機器
●
健康増進活動
産業保健スタッフ体制 メンタルヘルスフォロー体制
健康増進支援・啓発
スマイルチャレンジ (ウォーキングポイント)
各事業場イベント
(ウォーキング、ボウリングetc.)
・体力測定 ・ストレッチ体操 ・保健師出前教育
(メンタル、フィジカル) ・ストレスチェック ・体組成測定
生活習慣病予防セミナー (特定保健指導)
プチッとセミナー(糖尿病対策) ヘルシーメニュー昼食会(食育)
健康増進表彰制度 年間ウォーキング賞
健康努力者表彰
産業医 常勤 3
非常勤 4
保健師 12
ヘルスキーパー 4
合計 21
* Employee Assistance Program
大同特殊鋼
外部機関 労働組合
上司
専門機関 (医師・弁護士など) 産業保健
スタッフ
従業員
家族
EAP*
(外部カウンセリング)
AED
事業場イベント:星崎工場ウォーキング
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
仕事と生活の調和
当社では、従業員が 、各々のライフステージにおいて仕事と生活のバランスを取り、「仕事の充実」と「仕事以外の生
活の充実」の好循環がもたらされることが会社の発展につながるものと考え、各種制度の導入や職場環境の整備を図っ ています。
●
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて
従業員のさまざまなライフスタイルに合わせた働き方を可能 とするため、フレックスタイム制度をコアタイムなしで導入してい ます。年次有給休暇についても、半日単位での利用や、付与
2
年後に失効してしまう休暇を
1
年につき5
日、最大55
日まで積立可能とし、家族の介護やボランティア活動などでの利用を可能とし ています。
●
育児支援制度
育児を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める育 児休業や深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度として、次の ような制度を導入しています。
所定外労働の免除 時間外労働の制限 所定労働時間の短縮
小学校3年生までの子を養育する従業員
を対象とする。
子の看護休暇
小学校卒業前の子を養育する従業員を対 象とし、子の数にかかわらず1年に10日ま
で有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。
●
介護支援制度
介護を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める時 間外労働の制限や深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度と して、次のような制度を導入しています。
介護休業 介護対象者業を取得できる。1人につき、通算365日間休 所定労働時間の短縮 介護休業期間と通算して労働時間を 365日間、所定
1日2時間まで短縮する。
所定外労働の制限 所定労働時間を超えて労働させない。
介護休暇
家族を介護する従業員を対象とし、介護 対象者の数にかかわらず1年に10日まで の有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。
●
勤務地限定制度・キャリアリターン制度
育児や介護などで本人が希望し会社が認めた場合は勤務地を 限定できる制度を導入しています。また、出産、育児、介護、配 偶者の転勤を事由とした退職者のうち、退職から
5
年以内に再雇用を希望する者は会社に登録し、社内に求人が発生したときに、 登録者全員の職務履歴と業務内容などを勘案のうえ選考して再 雇用する、キャリアリターン制度を導入しています。
●
エイジフリー社会を目指して
希望者全員の
65
歳までの継続雇用制度の導入などを企業に義務づける改正高年齢者雇用安定法が
2013
年に施行されましたが、当社はこれに先駆けて
1992
年から定年後再雇用制度を導入しており、その後も労使協議を経て制度の改正を続け、現在の 「マイスター制度」として社内に深く浸透しています。
●
ダイバーシティ推進プロジェクト
従業員一人ひとりがやりがいや充実感を持って仕事をしていく ことが当社のものづくりを支える原動力となります。
年齢や性別などの属性にかかわらず、全員が「働きがい」を感 じられる会社を目指して「ダイバーシティ推進プロジェクト」を設 置し、環境づくりを進めています。
当社では、まず「女性の活躍推進」に主眼をおいた活動から取 り組みを開始しています。採用に関しては、女性の採用比率に目 標を設定しています。従来から鉄鋼業は「男性の職場」と思われ がちであったことなどから、当社で活躍する女性従業員の姿を紹 介することで当社への理解を深めていただき、応募者増を図って います。また入社後の女性従業員が、特に製造現場に配属され 活躍できる職域を拡大するため、配属職場の理解促進や就労環 境の更なる改善を進めています。
更に、従業員がその能力を最大限発揮できるような育成を念 頭においたキャリアプランの検討、社内風土や意識改革のため の研修の実施、多様な人材の活躍を支援するための制度改定な どを着実に推進していきます。
●
ファミリー・フレンドリー・マーク認証
当社は
2005
年10
月、愛知県よりファミリー・フレンドリー企業としての認証を受けています。これは仕事と家庭の両立に配慮し た取り組みを進める愛知県内の企業を認証する制度で、認証取 得企業にはファミリー・フレンドリー・マークが与えられます。この マークは、企業を象徴するビルが手をさし延べてビル(企業)の 中で働く人の手と結び合い、両者の結び
つきに温かいハートが通う姿を表現してお り、「企業とそこに働く人が家庭的責任と 仕事の責任を両立させながら、ともにより よい社会を築いていこう」という気持ちが
込められています。 愛知県ファミリー・ フレンドリー・マーク R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
従業員教育
「企業は人なり」。当社の経営理念が目指す社会貢献を果たすべく、戦略を実行し、業績向上に結びつけるための重要な 役割を担うのは、やはり「人」です。当社では、その人材像を「出る杭」と称しています。環境変化が著しい中、これを恐れ ずに柔軟に対応できる「出る杭」人材が、大同特殊鋼を支えています。
●
プロフェッショナル人材の育成
生涯教育体系に基づき階層ごとに必 要な知識・技能を習得することで、段階 的に「ものづくりのプロフェッショナル」 へと成長していきます。
●
大同グループ新入社員研修
木曽駒ヶ岳にて
7
泊8
日の合宿研修を実施、大同ゆかりの地から社会人への第 一歩を踏み出します。ここでは、社会人と しての気質・知識を学びます。
●
ダイバーシティ推進
女性エキスパート新入社員の技術学園 での教育および、受入職場の上長や管理 職にもダイバーシティの理解と推進を目 的とする教育を実施し、
1
年後の配属に備えます。
スタッフコースDMK講座
新入社員研修(走歩ラリー)
学園生活を送る女性エキスパート社員
*エキスパート… 現業職、主に製造現場での業務を担う
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
従業員に対する取り組み
管理職
/
スタッフコース教育体系エキスパートコース教育体系
班員 L3(班長) 室長
L2(工長) 工場長・部長
L1(係長) 事業部長
生涯設計 安全衛生 管理技法 職責・役割
専門技術
ニューライフプランセミナー(58歳) キャリアプランセミナー(50歳)
JK(Q7/N7)手法講座
洋上大学
ダイバーシティ推進研修 大同大学留学
職場学習会
管理手法教育(6大ロス撲滅講座・原価管理講座) 一般保全教育(保全管理・機械基礎・電気基礎)
機械保全マン教育(初級・中級・上級)電気保全マン教育(初級・中級・上級) 技術・資格取得講習 国家技能検定(事前教育・受験)
法定特別教育 THP専門教育 新任工長研修
班長フォロー研修 新任班長研修 配属7年目研修
配属5年目研修 配属2年目研修
E4 D3 S1 S2 S3 S4 E3 D2 E2 D1 E1 D0
新任係長研修 ★工長パワーUP
研修
新入社員教育 (技術学園)
★:選抜研修 ★:選抜研修
階層別研修
ビジネススキル
専門教育
ヒューマンスキル リスクマネジメント
専門知識
①環境変化に素早く柔軟に対応できる 新たなモノ・仕組みを 生み出す気概がある
⑤理念や目標があり 妥協を許さない ③リソー
ス・時間 を
有効活用 できる
②周囲を巻き込
む・連携す る 社内外
に広い人脈 を 持って
いる
出る杭に なろう
④ 深い専門性を持ち、 かつその専門領域を 次々に広げていける ①環境変化に素早く柔軟に対応できる
新たなモノ・仕組みを 生み出す気概がある
⑤理念や目標があり 妥協を許さない ③リソー
ス・時間 を
有効活用 できる
②周囲を巻き込
む・連 携する 社内外
に広い人脈 を 持
っている
出る杭に なろう
④ 深い専門性を持ち、 かつその専門領域を 次々に広げていける
管
理
職
ス
タ
ッ
フ
コ
ー
ス
TOEIC受験
【DMK】[理系]品質調査実践講座☆ 【DMK】材料・製品専門講座☆
ブラザー研修☆
1年目フォロー(モチベーション)
3年目(ロジカルシンキング)
〈新入社員研修〉
• 社長講話/社会人の心構え/就業規則
• リスクマネジメント【入門】
• TOEIC/海外勤務者講話
• プレゼンテーション/原価管理実習
• 工場見学/工場実習/材料製品講座
• 規律訓練/体験実習 〈RE主管教育〉
• [理系]知的財産講座(S2以下)
• [理系]他事業部研究(5年目)
• [文系]他事業部研究☆(S1以下)
• [文系]総合講座(物流・商流・会計)(2年目)
3年目(キャリア開発①)
【D3前】リスクマネジメント【初級】
新任部長研修(リスクマネジメント【上級】) 管理監督者メンタルヘルス
+ハラスメント研修(主任部員)
【D3前】事業戦略(国内・グローバル) 俯瞰塾(室長)☆
経営幹部セミナー☆ ニューライフプランセミナー(58歳)
キャリアプランセミナー(50歳) ダイバーシティ推進研修
【D1前】経営戦略
【D3前】経営分析実践 【D3前】リーダーシップ/コーチング実践/キャリア開発②
新任室長研修(リスクマネジメント【中級】) 新任室長研修(マネジメント) 【D2前】経営リーダーシップ (人と組織を動かし変革を実現する)
【S1前】マーケティング基礎/原価管理/コンプラ
【S1前】コミュニケーション/コーチング基礎 【S1前】ファシリテーション/タイムマネジメント
1年目フォロー(ロジカルシンキング)
資
格
取
得
・
社
外
セ
ミ
ナ
ー
・
部
門
内
勉
強
会
・
通
信
教
育
[
理
系
]専
門
部
会︵
製
鋼
・
圧
延
・
品
証
・
二
次
加
工
・
設
備
・
鍛
造
︶
高等経営学講座☆
スターセミナー☆ 俯瞰塾(部長)☆
〈グローバル人
材育成〉
• 海外留学☆
• 海外トレーニ ー制度☆ •
海外短期研修☆